無駄とわかりながらあえて挑むのが人間。

アルテミオ・クルスの死 (新潮・現代世界の文学)

アルテミオ・クルスの死 (新潮・現代世界の文学)

絶対に読み終わらないと思いながらあえて借りる。前回借りたときどこまで読んだか一つも思い出せないあたりがもうだめすぎる。しかしやはり、最後の三ページにたどり着くまで、根気よく読まなければ。というか、買えばいいと思う。借りるから変に焦る。買って積読してそしていつか最後の三ページにたどり着けばいい。

始まりも終わりもない時間旅行からもどってきたように、約束された愛と孤独、憎悪と努力、暴力とやさしさ、友情と幻滅、時間と忘却、無垢と驚愕がお前の頭上にふりそそぐだろう……。