2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ミシェル・フーコー『狂気の歴史』第一章のみ読了。狂気の歴史―古典主義時代における作者: ミシェル・フーコー,Michel Foucault,田村俶出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1975/02/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 36回この商品を含むブログ (47件) を見…

パート4:聖なるもの 現代の漁夫王伝説すべてに、宴の行列に出てくる四つの聖なるものが出てくるわけではない。しかし「マッドマックス 怒りのデスロード」には出てくる。旧来の漁夫王伝説では、聖杯の騎士は城にたどり着き、中に入ると宴が催されているのに…

パート3:聖杯の騎士 漁夫王の苦しみを終わらせる唯一の手立て、それは聖杯の騎士による探求である。時として聖杯の騎士は漁夫王その人の子孫の場合もあるが、騎士本人はそれを知らない。多くの英雄と同様この騎士も孤児であることが多い。騎士は大地に生命…

パート2:漁夫王(たち) 荒野はこのような有様だが、それは漁夫王が苦しむ傷と大地が精神/魔術/象徴の層で結びついているからだ。癒されることも死ぬことも叶わずに苦しみ続ける膠着状態にある漁夫王その人が荒廃をもたらしている。彼の傷とはおおむねそ…

The Dinglehopper という映画・コミック評論ブログに載っていた ‘Mad Max: Fury Road’: Another Modern Fisher King Myth という「マッドマックス 怒りのデスロード」評が大変面白かったので、執筆者の Erin Perry さんに許可をいただいて訳してみた。 参照…

『マッドマックス 怒りのデスロード』(以下MMFR)を観てから一ヶ月以上経つけど見事に熱が冷めず、あの後二回観に行ったり、メル・ギブソン主演の前シリーズをすべて観たり、友人とマッドマックスについて語り合うべく大阪まで足を運んだりしていた。 MMFR…