日常

人生も半ばを過ぎて

10月18日に京都芸術劇場春秋座であったケントリッジの《冬の旅》を観に行ってきた。 https://kyoto-ex.jp/2019/program/william-kentridge/ ケントリッジの「新作」ということで観に行ったが(カッコづけにしている理由は後述)観賞後に他の方の感想を見てみ…

「ゴーストバスターズ」を見てきた。旧作は見ていない。以下ネタバレ感想。

「スターウォーズエピソード7 フォースの覚醒」を見てきた。なお4・5・6を小さいころに見たのと、1・2・3については見ていない、その程度の知識(一応展開などについては知っている) あいかわらずほとんどネタバレした状態で観に行った。 以下ネタバレ感想。

パート4:聖なるもの 現代の漁夫王伝説すべてに、宴の行列に出てくる四つの聖なるものが出てくるわけではない。しかし「マッドマックス 怒りのデスロード」には出てくる。旧来の漁夫王伝説では、聖杯の騎士は城にたどり着き、中に入ると宴が催されているのに…

パート3:聖杯の騎士 漁夫王の苦しみを終わらせる唯一の手立て、それは聖杯の騎士による探求である。時として聖杯の騎士は漁夫王その人の子孫の場合もあるが、騎士本人はそれを知らない。多くの英雄と同様この騎士も孤児であることが多い。騎士は大地に生命…

パート2:漁夫王(たち) 荒野はこのような有様だが、それは漁夫王が苦しむ傷と大地が精神/魔術/象徴の層で結びついているからだ。癒されることも死ぬことも叶わずに苦しみ続ける膠着状態にある漁夫王その人が荒廃をもたらしている。彼の傷とはおおむねそ…

The Dinglehopper という映画・コミック評論ブログに載っていた ‘Mad Max: Fury Road’: Another Modern Fisher King Myth という「マッドマックス 怒りのデスロード」評が大変面白かったので、執筆者の Erin Perry さんに許可をいただいて訳してみた。 参照…

『マッドマックス 怒りのデスロード』(以下MMFR)を観てから一ヶ月以上経つけど見事に熱が冷めず、あの後二回観に行ったり、メル・ギブソン主演の前シリーズをすべて観たり、友人とマッドマックスについて語り合うべく大阪まで足を運んだりしていた。 MMFR…

「マッドマックス 怒りのデスロード」を観てきた。 カーチェイスとかバイオレンスアクションとかにはとんと興味がないのだが、Twitterでいくつか気になる感想を見たので見てみようと思った。あいかわらず映画自体に疎いので的を外したネタバレありの箇条書き…

京都にPARASOPHIAを見に行ってきた。印象に残った作品は三つ。 ヨースト・コナイン「飛行機」 ハルーン・ファロッキ「トランスミッション」 ウィリアム・ケントリッジ「セカンドハンド・リーディング」

カンパニー・フィリップ・ジャンティの「忘れな草」を、ツイッターで「この人のセンスは信じていい」と思っている人が二人も薦めていたので、外れではないだろうと思って見てきた。 自分はあらすじというか明確な意味、もしくは答えがないと不安になるので、…

2月8日から京都・元立誠小学校で展示されているウィリアム・ケントリッジ『時間の抵抗』を鑑賞、また2月22日に開催されたウィリアム・ケントリッジによるレクチャー『宿命からの逃走』に参加してきた。 以下はレクチャーのメモ内容。

タブッキ朗読会に参加してきた。 アントニオ・タブッキ追悼朗読会 会場は「6次元」。ビルの二階にある小さな本屋さん。イベントもよく開かれているとのことだった。 会場入りが開演五分前だったので、割と奥の席に通された。反対側の奥の席には今回のゲスト…

珍しく映画を見に行った。 パシフィック・リム 先に感想・解説・解釈の類を読んでいったけれど、怪獣映画・巨大ロボット映画の素養がない身としてはそれくらいで楽しめた気がする。 以下ネタばれも含む。

2012年3月25日にアントニオ・タブッキが亡くなって、一年。 2012年3月25日にエル・パイス紙に掲載されたエンリケ・ビラ=マタスによる追悼文を訳してみた。 Por el dolor de llamar | Cultura | EL PAÍS 泣きたくなるような痛みのために(エンリケ・ビラ=マ…

ロベール・ドアノー展を観に行っていたのだが、私は言葉で語る言葉を持たなかった。

エル・パイス紙にアントニオ・タブッキの葬儀についての記事が出ていたので、訳してみた。 Lisboa despide a Tabucchi リスボンはタブッキに別れを告げる 日曜日に68歳で亡くなったイタリア人作家は、リスボンのプラセレス墓地に埋葬された。 (アントニオ・…

エル・パイス紙に掲載されたタブッキの訃報を訳してみた。 Fallece el escritor italiano Antonio Tabucchi a los 68 años en Lisboaイタリア人作家アントニオ・タブッキ、リスボンで68歳で亡くなる 『供述によるとペレイラは…』『インド夜想曲』『レクイエ…

アントニオ・タブッキが亡くなった。私は彼の『フェルナンド・ペソア最後の三日間』を読んで、フェルナンド・ペソアを知った。新しい扉を開いた。フェルナンド・ペソア最後の三日間作者: アントニオタブッキ,Antonio Tabucchi,和田忠彦出版社/メーカー: 青土…

スカラ座で演じられたウィリアム・ケントリッジ演出のモーツァルト『魔笛』の放送があったので見た。 トレイラー。 序曲のアニメーションからわくわくして、三人の侍女たちが三脚カメラと共に登場したときは「ケントリッジだ!」と腰を浮かしかけた。*1 しか…

私は今までの十数年間、小説を書くことが好きだった。 くだらないものばかりでも構わなかった。もちろん誰かに読んでもらいたいというのはあったけど(でなければHPなんて作らない)、それで誰かに褒められたいという気持ちは薄かった。どうせ使う人もいない…

以前ここでも書いた朗読ustを当面休止することにした。 これまでの録音分。 『イギリス人の患者』 1. 屋敷(6‐34頁) 『イギリス人の患者』 2. 廃墟の縁(前半)(35‐69頁) 『イギリス人の患者』 2. 廃墟の縁(後半)(69‐86頁) 『イギリス人の患者』 3. いつか…

京都国立近代美術館で開催されている「パウル・クレー展―おわらないアトリエ」を見てきた。 正直な話、クレーはわからないといったところだ。淡い色使いや白黒の糊絵具による線画などは気に入ったのだが、自分の中の何かが動かない。以前「マグリットは見に…

機会があったので珍しく映画を見に行った。『アレクサンドリア』。 以下ネタバレ。

知り合いの人たちと連れ立って堺市博物館で行われていた「生誕150周年記念アルフォンス・ミュシャ展」および堺市立文化館のアルフォンス・ミュシャ館を見てきた。 アルフォンス・ミュシャというと華麗な女性を描いたポスターで知られるが、私はどうもミュシ…

東北沖太平洋地震、幸い私の住んでいる場所は揺れもなく直接的被害はまったくなかった。 ただ、一種の躁鬱状態に陥っていた一週間だった。被害状況を逐一鮮明に伝え続けるテレビに「何故自分は無事なのか?」という自問をしてしまう人なども多く見受けられた…

ブリューゲル展を見ながら「世界で『何か』が起こっていても、『日常』が流れ続けること」を考えていたわけだが、帰り道で北朝鮮の砲撃のことを知った。

で、体調あまりよくないくせにそのまま京都府京都文化博物館のカポディモンテ美術館展を見に行ったが、無茶はするもんじゃなかったという気もする。が、おそらくここで行かなかったら行かなかったのでそれはそれで良しとする。 こちらはもう作品・あれば画像…

美術館「えき」KYOTOで開かれていたさくらのレンタルサーバに最終日ですべりこんできた。実は東京でやっていた時点でとても楽しみにしていたのだが、何だかんだで行きそびれそうな……となっていたが、何とか行くことができた。

第26回京都賞の思想・芸術部門をウィリアム・ケントリッジが受賞したのを受けて開かれたワークショップ「2, 3, 4次元パフォーマンスとしての多視的なドローイング」 Resist the Single-Point Perspective! Drawings as Performances in Two, Three and Four …