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珍しく映画を見に行った。
パシフィック・リム
先に感想・解説・解釈の類を読んでいったけれど、怪獣映画・巨大ロボット映画の素養がない身としてはそれくらいで楽しめた気がする。
以下ネタばれも含む。
- 大きな映像と音声に相変わらず対応できず、見た後頭痛に悩まされた
- ネタばれで、最初の食堂のシーンで背後でチェルノを操縦する夫婦の光景があると聞いていたので、それが第一の目当てだった*1
- マコの記憶のシーンで、ローリーが彼女に触れない(もしくは「触れられない」)というのが個人的には「ああ、この監督わかっている」と思ったシーンだった
- チェーンソードについて「最初から使えよ」と思った自分はつくづく巨大ロボット映画の「お約束」を理解していないなと思った
- 港湾戦での飛び立つ鳥、海底戦での跳ねまわる魚など、そういうちょっとしたところの表現がいいと思った(ビル破壊での「ニュートンのゆりかご」はちょっとやりすぎ感もあったが)*2
- 司令官は「二人が犠牲になった」と言っていたが、この二人というのはイェーガー二機のことだろうか? 三兄弟と夫婦の安否については特に触れていなかった気がするが?*3
- 【追記】字幕版では "two crews" 、つまり「二機のパイロット」と言っていたそうなので、吹き替え版に関しては誤訳であるとのこと
- 博士たちが二人でドリフトする必要が何故あるのかがよくわからなかったが、負荷を分担して真実にたどり着こうということで二人が初めて一致を見せた、という意味なのだろうか
- 胎児がいるということは、クローン培養は出産という形で行われているということか
- 司令官については設定も展開もお約束だけど、浮つかないお約束で大変良かった
- で、司令官の死亡フラグに気を取られていて息子がああなることをまったく予感していなかった
- 序盤のコ・パイロット探しで相性について強調されるので男女の場合恋愛関係にシフトしそう*4なのを、最後にキスシーンとか入れなかった監督の抑制の効かせ方が見事*5
- ハンニバルについてはお約束のお約束で思わず(小さく)拍手した
- 一番好きなキャラクターは管制官のテンドー
- 今回は2Dの吹き替えで観賞。統一言語ではなく各国の言語が使われているという面は字幕じゃないと味わえないか
- KAIJUは自然災害の寓意であり、人によっては東日本大震災での津波映像を思い起こさせるかもしれないという意見を見たが、自分はどちらかというと香港戦でのビル破壊に9.11を思い出した。案外というか脳裏にこびりついているようだ
前述のように怪獣映画・巨大ロボット映画の素養がないので、評判はいいけれど自分がちゃんと入りこめるかな、と思ったが、考えてみれば私は「記憶の共有」というテーマがそれはもう大好きなんだった。