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「スターウォーズエピソード7 フォースの覚醒」を見てきた。なお4・5・6を小さいころに見たのと、1・2・3については見ていない、その程度の知識(一応展開などについては知っている)
あいかわらずほとんどネタバレした状態で観に行った。
以下ネタバレ感想。
- キーワードがいくつか
- give / take
- come back / go home
- teach / train
- キャラクターはペアで考えるべき?
- レイとフィン
- フィンとポー
- レイとカイロ・レン
- カイロ・レンとフィン
- レイ
- 完全に王子様
- 廃船の中を軽々と移動し、砂漠を飛ばして移動するレイはまさしく light (光/軽さ)の表象。砂漠を橇で移動する映画に外れはない(サンプル数極小)
- BB-8を取引しないかと問われて断るところで、「ああこの子がヒーローなのだな」と納得できる
- BB-8を狙われて戦うレイに「助けなきゃ!」とフィンが駆け寄るもレイが一人で撃退してしまうところがいい
- 一緒に逃げようとするフィンに「手をつかまないで!」と拒否するのもいいし、そのあとで自分からフィンに手を差し出すところで「王子様すぎるだろおおおおおお」
- というかこの一緒に逃げようとして怒られるシーンが、酒場での「一緒に行こう」「戻ってきて」のやりとりにつながるのか(相手の意思を無視して連れていくことはできないとわかっているから)
- で、この「相手の意思を無視して連れていくことはできない」をクリアできないカイロ・レンさん
- 廃品拾いをやっていて船の構造についてはある程度知識があるにしても、ミレニアムファルコンの構造を即座に言い当てるところなど『11人いる!』のタダを思わせたし、フォースの使い手ではないかと観客に思わせるところがある(4に類似のシーンあった?)
- ハン・ソロやフィンの考えを「読む」シーンもたびたび
- カイロ・レンにフォースで尋問を受けるもそこから自分で使えるようになるところがやっぱり「強い」女の子の姿
- あれはレイプのメタファーという意見も納得できる(同意するかは別) そもそもカイロ・レンさん近づきすぎ
- フィンが立ち去った後「子供の声」に導かれて地下室へ→ルークのライトセイバーを発見し、「見る」
- 「どう考えても『千の顔を持つ英雄』ですありがとうございました」
- マズに諭されるシーンは「マッドマックス 怒りのデスロード」のフュリオサの故郷喪失のシーンだよなあ……
- そのあとライトセイバーを拒否して森の中をさまよう。「どう考えても『千の顔(以下略」
- 地下室のイメージでカイロ・レンが出てくるのと実際に三回対面する(森の中/尋問/雪の森)という繰り返しは確かに二人の間に何かのつながりがあると思わせる
- カイロ・レンとの戦闘中にフォースを感じてから形勢逆転するところとか最高
- フィンの額にキスするレイに「フィン目を覚ますんじゃね?」と思いました。だってレイ王子様だし
- ルークを探して山を登るシーン「どう考えても(以下略」
- スカイウォーカーの血族じゃないかとかケノービの血縁じゃないかという説も見かけるけど、後者はともかく前者はない気がする(レイアがそうと気づかないわけがないので)(まあ確かにハン・ソロやレイアとの関係は親子を思わせるところがあるけど、そういうどんでん返しするかなあ?)
- フィン
- ポー
- 「一目見て『あっこの人めっちゃいい人』ってわかるのすごい」
- BB-8への「必ず戻ってくる」ですでに come back のテーマが出ている
- フィンが持ってた自分のジャケットをあげる(give)
- フィンが見上げる空で戦うパイロットがポーだって戦闘の様子だけ見ていてわかるのって本当にいい
- ポーおじさん可愛すぎて画面に出てくるたびに癒される
- カイロ・レン
- 癒されない人来ました
- ポーの放った銃撃を止めるシーンで「フォースだーーー!」ってなる
- レイの尋問シーン、ヤンキー座りwww
- 顔芸に「アダム・ドライバーすげえ」となる
- 「あなたが始めたことを私が終わらせる」って、ダブル(ともすればトリプル)ミーニング……
- というかカイロ・レンのセリフはダブルミーニング多すぎ
- カイロ・レンが意味しているところは暗黒面による宇宙支配っぽいけど、同時にスカイウォーカー家の終焉/フォースの均衡の達成が意味されているのではないかと予想
- JJエイブラムスが続編でどれほど前シリーズを踏襲するかによるけど
- ハン・ソロに一旦はライトセイバーを差し出すも結局渡さずにハン・ソロを殺すのは彼が give を行えない人間であることの証左(これはハン・ソロがレイに銃を渡しているのと対になる)
- そのあとにフィンのアップとカイロ・レンのアップが交互に映るのはこの二人がそれぞれ「裏切者」であるから(だから雪の森の中でカイロ・レンが「裏切者!」と叫んだとき、フィンはその意味を悟り、ライトセイバーを握る)
- ルーカスが作中に日本語を流用しているという説はあまり支持しないけど、レンは「連」と通ずると考えたら、フィン(fin)とは対の存在ってことになるのではないかと
- 最後「黒いマスクを外した素顔に斜めの傷を受ける」のはフィンの「白いマスクの上に斜めに血の痕をつけられる」と対になっていると思う
- ルークのライトセイバーを引き寄せようとしてレイに取られたシーンの顔、控えめに言っても、「惚れたな」だった
- "You need a teacher!" ってフィンとポーの関係との対比だよねえ……レイは徹頭徹尾断るけど
- ハン・ソロとの対峙は彼にとって「強い人間になるため」の通過儀礼と位置づけられるんだけど、それを見事に失敗した形
- 脇にチューイの攻撃を受けて、脇を叩いて鼓舞する姿は完全に「英雄になり損ねた男」。レイへの三回目の「誘惑」にも失敗するし
- しかし十字のライトセイバーに脇に傷って……うーん
- 最終的には彼が「生まれ変われるか」という話になるのではないだろうか……
- でもレイの優しさや愛が〜って展開より、徹頭徹尾「強い」レイから彼が学ぶという形になるほうが嬉しいです(個人的希望)
- レイとの間に断裂が走る。「どう(以下略」
- あとレイとライトセイバーを掴み合って地面に突き刺すシーンのアップ、続編で絶対かぶる構図出てくると思います
- ほぼネタバレした時点で「あーカイロ・レン絶対に自分が好きなタイプのキャラクターなんだよなあ……」と思ってた……「父殺し」「精神の共鳴」のテーマとか好きすぎる……
- その他