自分の音楽趣味は六十・七十年代の洋楽がメインで、ビートルズだのローリング・ストーンズだのを小さい頃に刷り込む勢いで聴かされたのが原因なんだが、そのうちの一つでいまだに聴く勇気があまり出て来ないのがザ・バンド
そもそもそういう小さい頃に聴かされた音楽というのはいわゆる「記憶」としては残っていないんだが、聴いたときに「聴いたことがないはずなのに聴いたことがある」状態に陥ってしまう。心臓の裏側がこそばゆくなるあの感覚は結構怖いものがある。そしてザ・バンドは「確実に」そういう感覚に陥ることが分かっているので、聴く気がなかなか起こらない。
てなことで倦厭していたのにラジオ番組でうっかり聴いてしまいうぎゃあああああああ。心臓の裏がこそばゆいいいいいい。
でもこれで免疫できた気がするんで、そろそろ聴こうと思う。


小さい頃って「行為の記憶」よりも「感覚の記憶」が強くて、それが結構自分にとって重要な要素になっている気がする。