寺田寅彦の周辺」に載っている、小宮豊隆の寺田宛の手紙がいい。ああいふ手紙がかけるやうになりたいものと思ふ。
「学校出て、就職先探してるんだけどさ、何か外見ばっか見られてむかつく>< 伊達メガネでもかけてやろうか、でも目悪くないし、どうしよう」という流れで出てくるのが「唯今考案工夫中」。ちなみにこの要約はかなり無理がある。
これ読み終わったら小林勇の本でも探してみる。


寺田寅彦を見ていて思うのは、科学的精神と叙情性の絶妙なバランスなんだよな。湯川秀樹にも通ずるものがあると思う。さて昨今の科学者はいかに。
あと「先生(漱石)がのり巻き食べたらのり巻き食べて、先生が(寿司の)玉子食べたら玉子を食べる」寺田寅彦が何かかわいい。かわゆし。