「知るを楽しむ」という番組で、ロシア文学を取り上げているので見ている。とりあえずドストエフスキーは「罪と罰」を大島弓子の漫画で読んだが(笑)他はまったく読んだことがない。この番組で「白痴」「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」のあらすじは大体分かった。
ところで、本読みがダイジェストを読むのはまったくの堕落だそうだ。いくら長かろうとその本に当たらなければ、本読みとはいえない。つまり私みたいなダイジェストで筋を知ってから本に当たる人間は堕落も堕落しきった人間ということだな。キリスト教の地獄や日本の地獄は、生前の罪に応じて行く地獄が違うけれど、堕落した本読みが行く地獄って何だろうな、と考えてイメージしたのが椎名誠(だったと思う)の短編で、活字中毒の男を蔵に閉じ込める話だった。うーん、活字中毒といえるほどではないにしろ、活字に触れるのが当然の生活をしていると、ああいうのはけっこう恐い。
閑話休題。ドストエフスキーの次がマヤコフスキーだったんだが、「あれ? マヤコフスキーって暗殺説が出ている人だったっけ」というのが最初の感想ってどうよ。
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その番組中に、解説の先生が「革命が革命を守ろうとすることは、革命の堕落である」といっていたので思い出したのがフランス革命におけるロベスピエールだった。ああ、そういや「ナポレオン」当分読んでないなあ。あのまえレンタルコミック屋を見つけたので、近いうちに探しに行こう。買わないのがミソ(買えよ)。
なおその次はブルガーコフ。「巨匠とマルガリータ」おもしろそうなので、今度図書館で探す。番組中にとりあげられていた悪魔が燃えた原稿を取り戻すくだりにちょっとときめいた。
*1:こういうのが一番性質が悪いと自分でも思う。