しつこくアルベルト・マングェルの「図書館」。
アビ・ヴァールブルクについて。

後の回想によれば、彼にとってそのイメージと冒険*1は「いたって無力な自分というつらい現実から逃避する手段」だったのだ。自身が痛みの感情と呼んでいた怒りと欲求不満を声に出すことができなかったために、ヴァールブルクは「ロマンチックな残虐性を空想することにはけ口を」求めた。これは、「現実の世界で残酷な行為に走らないための免疫作りのようなものだった」。

*1:六歳の時に見たバルザックの『結婚生活の小さな悲惨』の挿画や、八歳の時に夢中になった「レッド・インディアンの物語でいっぱいの」本