「王の二つの身体」第二章シェイクスピアまで読了。
国王の「自然的身体」(物質的)と「政治的身体」(制度的)において、前者が傷つき死ぬことがあっても後者が死ぬことはない(=王という権利・立場は死なない)というのを読んで、「ああ、フレイザーの『金枝篇』ね」という連想に至った。まああれは王が死んでもその立場を引き継ぐ人間が現れるというよりは、次代が前代を殺すことでその神聖性を更新する……んだよな(いきなり不安になった)
で、久しぶりにめくっていた「悪魔事典」の「ミシャグジ神」の項で、「(諏訪上社の神官一族守屋氏により祀られているミシャグジ神の)宣託を伝える神官は一年神官で、年次ごとに守屋一族の中から選ばれ、一年間の任期が終わり、次代の継承者が決定すると同時に殺されていた。」という一文を読んで、「……守屋? まさか」と思ってざっとググッたところ。
http://www.city.chino.lg.jp/kbn/07190000/07190000.html

守矢史料館は鎌倉時代より守矢家で伝えてきた守矢文書を保管・公開する史料館です。守矢家は中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた家柄です。守矢史料館は守矢家の敷地内に建っており、諏訪の風景を現在に伝えています。

……(汗)
ちなみに茅野市にあるのは諏訪大社の上社前宮だそうで。まあ「老王の殺害」が行われていたのがいつ頃までかが書いてないので変な詮索ということで。それに諏訪大社の神体である建御名方神ミシャグジ神と同一視されるというのも論拠が弱いみたいだーしー。というかミシャグジ - Wikipediaの文献に「悪魔事典」が載っていて、「要検証」になっているのに噴いた。
とりあえず諏訪大社行きたくなった(こうしてまた余計な計画案が増えていく)


結論としては、Wikipediaと論拠の弱い本で盛り上がってんじゃねーよ、と。*1

*1:「ネット上に最新の情報として上がっているからといって、正しい論法において証明されている理論とは限らない」ということを、耳タコで注意されたw