前回借りたもの。

犬も歩けば

犬も歩けば


今回借りていたもの。

ガセネッタ&シモネッタ

ガセネッタ&シモネッタ

タイトルがあれだけど、中身はまじめに(?)同時通訳者の悲喜こもごもなエッセイ。
語学を目指す人は読んでみる価値ありかと。


最初の金子さんとの対談から、もうあれ、あれなんだよな(とほほ)
田村隆一さんとの「勤勉とは何か」討論や*1淀川長治さんとの映画対談*2など、読みどころは満載だけど、あれな対談が多いのがorz まあ仕方ないよな……吉行淳之介だったら……。


林望が能を読む (集英社文庫)

林望が能を読む (集英社文庫)

この解説に、観世流能楽師津村禮次郎氏の林望先生との出会いが書いてある。

ある小春日和の昼下がりだったろうか、いや昼前かもしれない。ともかく自宅前の空き地で焚火をしていた私に、当時としてはまだ見慣れないひげを黒々と蓄えて、若くもなく、さりとて年配とも思えない紳士が(じつはまだ三十前だったそうだ)、茶色のチェックのハンチングを目深にかぶり、あのソフトな声で穏やかにではあるが、しっかりとした口調で話し掛けてきた。「そういうものを燃してはいけませんな」。私は一瞬どっきりした。

なお燃やしていたのは、津村氏の師匠の母親の、昔水害に遭ってもう字の見えない数冊の古い謡い本だったとのこと。


あの前テレビで林望先生を見かけて、「うーん、着物を着せて、和室の机の前に座らせたら、夏目漱石のような文豪に見えるなあ」*3と思った。

*1:そしてやたらと握手をしたがる田村さん・笑

*2:途中淀川さんが吉行氏を「きれいやねえ」とほめたたえている…

*3:髭から夏目漱石を連想したらしい