アルベルト・マングェル「図書館」再録。

本は、どれほどうまく書かれていても、イラクルワンダの悲劇からほんの少しの痛みすら取り除いてはくれないかもしれないが、どれほど下手に書かれていても、縁あってそれを読んだ人には、必ず啓示を授けてくれる。

この世の書かれていることの九割九分九厘は無意味。そして残る一厘が、啓示を示すのみ。