私が本を読んだり知識を求めたりするのは、自分の内側にあるものに名前を与え形を与える過程の出来事でしかない。もちろん、自分がすべてを知っているとは思わない。けれど自分の内側にある、ともかくは混沌としか名づけようのないものに、それぞれの名前と形を与える術を私は探している。
そして私はそれを言葉という形で再編纂し、再編集し、再生産する。