海外で勉強して働こう | On Off and Beyond

もちろん、上述した通り、日本は貧富の差が広がりつつあるし、今後もどんどん広がると思うので、「日本で勝てる!」と思う人は、是非国内でその道を邁進してください。

勝てるとはこれっぽっちも思っていないけど、「国外に勉強に出たいという願望がありながらも国外に出るのが困難な人」はどうしろと。


これ、すごい涙でた。いや感動じゃない。なんというか、「あー、この人は自分の力量にすごく自信持ってるんだなー」って思って。もちろんこの人だっていろいろ傷ついたり苦労しているんだろうけど、根本で「自分はやっていける」という信念があるのだと思う。
言っていることは間違いじゃないし、こういう考えでもって海外に出て、日本の空気をどんどん入れ替えていけるのならそれはいいと思う。日本人が外に出て、外国人が中に入ってくる社会ができたら、少なくとも閉塞感は多少和らいでくると思う。ただ、問題の「量」は変わらないと思う。現在の日本が抱えている問題のいくつかは解決、もしくは緩和してくるかもしれないけど、そのほかの問題が増えてくる。現在の問題がどんどん複雑化・膠着化していくほうを選ぶか、現在の問題が多少解決・緩和されるけどそれとは別の問題が噴出するほうを選ぶかで。
「○○すれば(比較的)上手くいくよ!」というふうには私は断言できない。断言できる人はしていいと思うけど。
ただなあ……この書き方にはどうもあれだ、そう、腹が立つ。いや、別に誰かを傷つけようと思って書いているんじゃなくて、老婆心で「こういうやり方あるよ」という指針を示しているだけとは思うんだが……どうも自分の「痛い」ところを超弩級に突き刺されたらしい。


今いる環境が「留学」と深いかかわりのある場所なのだが、個人的な事情で留学はほぼ不可能と思っている。旅行くらい*1は大丈夫そうなんだが、長期滞在はたぶん無理だろう。
健康面での問題もだが、現在「人と話さない」ことが自分において重大な問題としてある。話せないじゃなくて、話さない。「じゃあ自分から話しかければいいじゃないか」と言われそうだし、まあそれは正しいんだが、それができないから困っているわけで……。ある程度親しい人になら問題はないが、ちょっと席が隣になった人とかには話しかけれない。「じゃあ親しい人と一緒に行動して話をすればいいじゃない」と言われそうだが、それも正しいけど、親しい人というのがほとんどいない。いないわけではないが行動を共にできるような人はいない。「じゃあ親しい人を作れば?」と言われそうだけど、話しかけれないでエンドレスリピートですありがとうございました。
で、話を戻すと、留学でおそらく「話せない」だろうなあというのがあるので、そこがネックになる。日本語で人とろくすっぽ喋れないんだぜ! そしてまったく人と喋らないという状況になると、精神的にまずい状態に陥ってしまう。
さらには現時点で「留学にいっていない」っていうのがすごい痛いところなので、今後いけないであろうことも痛い。まーあれだ、「○○した・してない」で人間の価値があっさり決まるなら、無価値で大変結構。


まあしかし……こういう性格でよくこの路線に進もうと思ったものだ。あと打たれ弱すぎ。
ちなみに性格矯正は諦めたというか、人間変わるところは変わるが、変わらないところは変わらない。河合先生も言ってた! 「忠告して人が変わるなら自分に忠告する」って!


閑話休題
日本を脱出した人のことは置いといて、そろそろ誇りある撤退戦の準備でもはじめましょう - FutureInsight.info

まぁ、こんなことを言うとあからさまですが、僕たち日本在住の20代後半が迎えるものは撤退戦です。今の日本を築き上げた人が残した多大なツケをこれから20代後半の僕たちは死ぬ気で精算していかなければいけないでしょう。そんなのごめんだと海外に脱出するのももちろん自由ですが、だれかがこのツケは払わなければ行けない以上、そのツケを背負う覚悟を持って現代日本を生きると言うこともまた一つの選択肢だと思います。

さて、戦力になりうるかは分からないが、自然この手の「撤退戦」には臨まないとならないだろうな。


おまけ(?)
力量も無いのに“友達”“人脈”を膨張させれば自滅が待っている - シロクマの屑籠
量と質どちらに比重を置くのか、という問題。どちらを選ぶのかは個人の価値判断だし、それについてはその人のそれまでの人生すべてが関わっているので、それを尊重したい。まあその判断の基準が真っ向から自分を否定すると感じるものなら、怒るだろうけど。


ああ、そうか、否定が怖いだけか。


余談だが「イギリス人の患者」のこれを思い出した。

マドックスの友人関係は、繊細に織り上げられたタペストリーだった。それが、誰かの戦争のためにずたずたに切り裂かれた。(中略)だが、マドックスはなかなか友をつくれない男だった。生涯をかけて、やっと二、三人。その貴重な二、三人が、戦争ですべて敵になった。

*1:カンプノウとルイジ・フェラーリスとクレーブン・コテージが俺を待っている