図書館で借りた。


既読組。

小鳥の肉体―画家ウッチェルロの架空の伝記

小鳥の肉体―画家ウッチェルロの架空の伝記

ルネサンス初期の画家パオロ・ウッチェロの「架空の」伝記。どこまでが創作でどこからが史実なのかと考えるうちに創作と史実の間に落ち込んでいく。ウッチェロの非現実的ながら遠近法の理論にどこまでも従った作品世界のように。とりあえずモンテガッドの壁画の件には盛大にだまされた。でも、史実であってほしかったともおもう。


スペイン精神史序説 (りぶらりあ選書)

スペイン精神史序説 (りぶらりあ選書)

スペインの歴史学の大家ピダルが監修する「スペイン史」の第一巻の序説として書かれた文章をまとめた本。タイトルどおりスペイン人(この場合はカスティージャ人というべきか)の気質や思考をカトリック両王から黄金時代にかけての歴史をふまえて語り、さらに近代のスペインの衰退の原因を考察している。
もともと次の一冊とあわせて、カタルーニャの歴史を勉強する上で読んでおいたほうがいいと薦められた本。こちらはカスティージャ・大西洋(アメリカ大陸)中心史観で語られている。


スペイン―歴史的省察 (1975年)

スペイン―歴史的省察 (1975年)

これは手元においておきたい一冊。こちらはカタルーニャ・地中海を中心に、地理的にスペインと呼ばれる地域の歴史を前史時代から近代までをつづったもの。もちろんカタルーニャのみを語るのでなく、どちらかというとスペイン(=カスティージャ)にどれほどカタルーニャが影響を及ぼしたかを語っている。


あと懲りずに『国王』借りてきている。いいかげん買えばいいとおもう。原書のほうが写真たくさん載っているらしいので、そちらもほしいが。


未読組。

大衆の反逆 (中公クラシックス)

大衆の反逆 (中公クラシックス)

オルテガに手を出したら、ウナムーノにも手を出さなければいけない気がする……。


ホイットマン詩集―対訳 (岩波文庫―アメリカ詩人選)

ホイットマン詩集―対訳 (岩波文庫―アメリカ詩人選)

ボルヘスからの派生でブラウニング、ホイットマン、コウルリッジ、ホーソンあたりを読もうとおもいつつ、なかなか手が出ない。人から「ホイットマンは『アレ』な匂いがする」といわれて先入観が入ってしまった。困った。


中世の風景 (上) (中公新書 (608))

中世の風景 (上) (中公新書 (608))

中世の風景 下 (中公新書 613)

中世の風景 下 (中公新書 613)

阿部謹也網野善彦と聞いて。あとの二人は読む中で把握する……。


未知の国スペイン―バスク・カタルーニャ・ガリシアの歴史と文化

未知の国スペイン―バスク・カタルーニャ・ガリシアの歴史と文化

何故今ごろ読んでいるのかという気がすごくする。


近代都市バルセロナの形成―都市空間・芸術家・パトロン

近代都市バルセロナの形成―都市空間・芸術家・パトロン

テーマがどんぴしゃ来たので。