「文化」は、乱暴に一言で言えば「無駄」だと思うのだが、しかしその「無駄」を愛することが、「人」には必要なのだと思いつつ。
というか、「人」から「無駄」を省いていったら、一体何が残るんだろうと思う。そういってすべて「無駄」といって省いていけば、そのうち「人」が無駄ってなるんじゃないだろうか。それとももう、「人」も無駄なんだろうか。


「ありとあらゆるものには意味がある」とは思っているが、「ありとあらゆるものは無駄ではない」とは思わない。無駄も十分もある。だけどその無駄を省いていけば、無駄でなかったところからまた無駄が生まれる。そして無駄を削って削って削って削って。
それで何になるんだろうか。


無駄と有用は、一枚の紙の裏表。裏をなくせば、表もなくなる。
ある人には表に見えて、ある人には裏に見える。
ある人には裏に見えて、ある人には表に見える。


誰もが同じもの見ていると思うなよ。