ピノチェトの葬儀のときの話。

その一方、ピノチェトの孫であるアウグスト・ピノチェトモリーナ大尉は弔辞で「祖父こそチリ史上もっとも偉大な人物であり、全体主義を持ち込もうとしたマルクス主義を打ち負かし、ミルトン・フリードマン新自由主義へと目を開かせた功労者である。(ピノチェトに殺された)少数の苦しみなど気に病むに及ばない。連中の存在は、新世界の誕生につきものの産みの苦しみに過ぎない」と述べ、ピノチェト支持者の喝采を浴びたという。

苦しみのない世界はないが、苦しみを強要する世界は存在する。