借りて読了。

わが秘密 (岩波文庫)

わが秘密 (岩波文庫)

座右の書としていた『告白』の作者聖アウグスティヌスとペトラルカの、真理の女神の前での対話。ただしすでに故人であるアウグスティヌスも、観念の擬人化した姿である真理の女神も、ペトラルカの目には「一己の人間(の姿をしたもの)」として描かれているのが人文学者ペトラルカの本領発揮といったところか。永遠の想い人ラウラへの愛と、桂冠(ラウレア)に表される名誉欲*1が並べられて彼の最も重い「病」とされているのが印象的だった。
私淑したキケロキリスト教唯一神論に近い思想を引いてくるなど、ペトラルカがいかにキリスト教徒だったかも垣間見える。


明恵 夢を生きる

明恵 夢を生きる

ずっと読もうとおもっていた一冊。明恵の夢の記録を読み解く一冊。
もう少し仏教を体系的に勉強するべきかなあ、と思いつつ。


対訳 キーツ詩集―イギリス詩人選〈10〉 (岩波文庫)

対訳 キーツ詩集―イギリス詩人選〈10〉 (岩波文庫)

正直あまりぴんとこなかった。「ハイピリオンの没落」は、今考えている話と合致しておもしろく読めたが。


最近は本を読むということより、本の中に自分の考えと合致する部分を見出すことを楽しんでしまっている。


借りて未読。

スペイン―歴史と文化

スペイン―歴史と文化

遅い。


ダンテ・神曲 地獄篇 定本

ダンテ・神曲 地獄篇 定本

寿岳文章さんの文章が美しい。ブレイクの挿絵の解説もすばらしい。


TINTIN タンタンの冒険その夢と現実

TINTIN タンタンの冒険その夢と現実

たまたま見つけて借りざるをえなかった。


廃棄された宇宙像―中世・ルネッサンスへのプロレゴーメナ

廃棄された宇宙像―中世・ルネッサンスへのプロレゴーメナ

何となく。『ナルニア国物語』も読んだことないのだが。


帰省中に読んだもの。

秋田禎信BOX

秋田禎信BOX

親友に借りてオーフェンのみ読んだ。久しぶりに読むので時間がかかるかとおもいきや、二時間ほどで読み終わった。懐かしい世界。


デミアン (新潮文庫)

デミアン (新潮文庫)

ヘッセはエッセイしか読んでなくて、小説は初めて読んだ。が、まさしく「私は自分が既に知っているものしか読むことができない」だった。錬金術と心理学(特に夢判断)を通して一人の人間が世界に向き合っていく。


エトルリヤの壷―他五編 (岩波文庫 赤 534-1)

エトルリヤの壷―他五編 (岩波文庫 赤 534-1)

「シャルル十一世の幻想」と「トレドの真珠」がよかった。

*1:ペトラルカは桂冠詩人