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やはり空回りした兵庫県立美術館の「だまし絵 アルチンボルドからマグリット、エッシャーへ」展。
休日だけあって人が多くて、どうも意識散漫なまま見てしまった。自分は一通り見て後で気に行ったのを見に戻るとかいう迷惑な鑑賞スタイルなので、こういう人の流れができている展覧会は消化不良に終わってしまう。
それでもマグリットの絵を数点見れたのはよかった。「落日」と「望遠鏡」は本でも見たことのなかった絵だとおもう。マグリットの絵は同じテーマの作品がいくつもあるので、見たことあるようなないようなといった既視感に近い感覚が時々起こる。たぶんそこが好きなんだとおもう。
今回は技法云々より、その絵に何が描かれているかを注意して見た。トロンブルイユに描かれている事物が共通しているのは当時のルールなんだろうか。そして「脅威の部屋」が大航海時代に貴族が珍品奇品を集めて作った陳列室だと知る。
あとはマン・レイの「だまし卵」*1、福田繁雄の「Sample」*2、パトリック・ヒューズの「水の都」*3、杉本博司の「ウィリアム・シェイクスピア」*4がおもしろかった……あれ、なんだか現代美術ばっかりだ。
そしてみやげ物店でボスとブリューゲルの異形たちのリフティングイメージにときめいた。横浜美術館ミュージアムショップで通信販売しているの発見。'Fish Ship'かわいいよ'Fish Ship'……。けっきょく買ったのはマグリットの「ヘーゲルの休日」「アルデンヌの戦い」「幸福の兆し」のポストカード。「幸福な散歩」を持っているか思い出せなくて買わなかったけど、持ってなかった。